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● DEMO / 動作するプロトタイプ

保育防災AI
— 保育園の避難訓練を、毎回違うシナリオで

「子どもの命 × AI × 公民共働」をコンセプトに、児童福祉施設に法律で義務付けられた月1回の避難訓練を、シナリオ生成 → 当日ガイド → 事後分析 → 保護者公開レポートまで一気通貫で支援するSaaS。園長・保育士・保護者・行政の4ロールを1アプリで切り替えられる。福岡市「実証実験フルサポート事業(mirai@)」応募用デモ

Target
市町村こども課 / 保育園
Category
BtoG / 保育・防災
Stage
動作するプロトタイプ
Format
Webアプリ / モック完結
保育防災AI — 保育園の避難訓練支援
— 01 / Issue

避難訓練を、
形だけで終わらせない。

保育園の防災には、すでに 強い制度的な後ろ盾 があります。児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 は、保育所等に対し、避難および消火に対する訓練を 少なくとも毎月一回 行うことを義務づけています。さらに、平成29年(2017年)の 水防法・土砂災害防止法の改正 により、浸水想定区域や土砂災害警戒区域内にある児童福祉施設などの 要配慮者利用施設 は、避難確保計画の作成 と、それに基づく 避難訓練の実施 が義務化されました。「やる/やらない」はもう論点ではなく、どう質を上げ続けるか が次の論点です。

ここに余白があります。月1回が義務化されていても、毎月同じ想定で繰り返せば訓練は形骸化しやすく、人員が薄い時間帯(0歳児の午睡中、給食準備中、園バス整備中など)への備えは取りこぼされがちです。避難確保計画は作成しても、訓練を通じた検証・改善のループまで回し切れている園ばかりとは限りません。計画の作成率や訓練の質に関する全国的な公的統計はここでは確認できなかったため、定量化はせず、現場で繰り返し指摘されている課題として方向性のみ示します。

本DEMOは、その「義務化された訓練を、AIで毎回揺さぶり、改善を可視化し続ける」ことを目指した社会実装プロトタイプです。一次ユーザーは保育園(園長・主任・保育士)、二次ユーザーは市町村のこども所管課(行政横断での実態把握)。保護者には防災力を比較できる公開レポートを返し、公民共働で訓練の質を底上げすることを狙います。AIは判断を下す主体ではなく、あくまで訓練を支援するツールとして設計しています。

出典: 厚生労働省・こども家庭庁「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(避難および消火訓練を少なくとも毎月一回) / 国土交通省・内閣府(防災担当)「水防法及び土砂災害防止法の改正(平成29年)に基づく要配慮者利用施設の避難確保計画の作成・避難訓練の義務化」。避難確保計画の作成率や訓練の質に関する全国一律の公的統計は確認できなかったため、本節では数値化せず方向性のみを示しています。こども家庭庁厚生労働省内閣府防災

— 02 / Walkthrough

これは、
実際に動く。

構想図ではありません。モックデータ完結・APIキー不要・DB不要で、いますぐ実機で触れる状態です。福岡市西区の実在園を想定した 過去12回分の訓練履歴 と、市内10園分のデモデータを同梱。園長・保育士・保護者・行政の 4ロールを画面遷移なしで瞬時に切り替え ながら、営業・自治体説明の場でそのまま流せます。

CASE A — 計画未整備の園

避難確保計画は
あるが訓練が形骸化

3軸(災害種別/時間帯/園児状況)を選ぶと、AIが「地震×お昼寝中(震度6弱)」のような毎回違うシナリオを生成。必要人員試算とステップ列まで出る。→ だから計画を「使える訓練」に翻訳できる。

CASE B — 避難訓練の改善

当日に計測し
翌月へつなぐ

タブレット風ガイドが当日のステップ所要時間を自動計測。事後レポートで目標超過ステップを赤く強調し、AIが弱点と来月シナリオを提案。→ だから訓練が毎月の改善ループになる。

CASE C — 保護者・行政連携

透明性を
外へ返す

保護者には年間訓練回数・想定外シナリオ回数・所要時間推移を公開。行政は市内10園の実施状況をマップで横断把握。→ だから防災力が園選びと施策の指標になる。

— 03 / Features

実装した
6つの機能。

「シナリオを作る」から「保護者・行政に透明性を返す」までを、ひとつのアプリで完結させる構成です。4ロールのマルチビューが背骨になっています。

01 — ROLES

4ロール
マルチビュー

園長/保育士/保護者/行政を、ログイン不要でヘッダーから即切り替え。同じデータを役割ごとの最適ビューで見せる。デモの中核。

02 — GENERATE

シナリオ生成

災害種別・発生時間帯・園児状況の3軸選択 → AI思考中演出 → タイトル/状況/必要人員試算/5〜10ステップ/想定リスクを提示。

03 — GUIDE

当日訓練ガイド

タブレット想定の縦長UI。ステップを1手順ずつ大きく表示し、各ステップの所要時間を自動計測。音声記録ボタンも用意。

04 — REPORT

事後分析レポート

recharts でステップ別の実績/目標を棒グラフ化。超過ステップを赤強調し、AIが弱点を自然文で示唆、来月シナリオを提案。

05 — PARENT

保護者公開レポート

年間訓練回数・想定外シナリオ回数・所要時間推移・ハザードマップ(react-leaflet)を掲載。印刷プレビューにも対応。

06 — GOV

行政横断ダッシュボード

市内10園の実施状況をカード+地図で横断把握。モデル園は金、未実施園は赤バッジ。区フィルタと市内全体KPIを表示。

— 04 / Flow

園から見た
4ステップ。

計画書を眺めて終わり、にしません。シナリオを作るところから、保護者・行政に透明性を返すところまで——毎月の改善ループとして回し切る導線設計です。

01 — GENERATE

今月のシナリオを、AIが揺さぶる

災害種別×時間帯×園児状況の3軸を選ぶだけ。0歳児午睡中・給食準備中など人手が薄い瞬間を突くシナリオを生成し、必要人員のギャップまで試算する。→ だから訓練がマンネリ化しない。

02 — GUIDE

当日、タブレット片手に動ける

ステップを1手順ずつ大きく表示し、所要時間を自動計測。保育士は子ども対応に集中でき、計測は端末が担う。→ だから「計測しながら子ども対応」の無理がなくなる。

03 — REPORT

終わった直後に、弱点が見える

ステップ別の実績/目標を棒グラフ化し、超過箇所を赤強調。AIが弱点を自然文で示唆し、来月シナリオを3軸プリセット付きで提案。→ だから「やりっぱなし」にならない。

04 — SHARE

保護者と行政に、透明性を返す

年間回数・想定外回数・所要時間推移を保護者へ公開。行政は市内全園を横断で把握。防災力が園選びと施策判断の材料になる。→ だから訓練の努力が外から見える。

— 05 / Honest Limits

このプロトタイプが、
今やらないこと。

誠実に言えば、これは「避難の判断を代行する仕組み」ではありません。AIが担えるのは シナリオの多様化・計測・改善の可視化 まで。当日の避難判断は現場の保育者、避難確保計画と訓練実施の責任は施設・自治体 の領域です。この線引きを最初に合意することを、実装の前提条件にしています。

— 06 / Numbers

規模感。

福岡市から始め、政令市・中核市、認可・小規模・認証・幼稚園・こども園への横展開を視野に設計しています。数値は本デモの設計目標・想定であり、実証で検証する対象です。

4
ロール対応のマルチビュー(園長/保育士/保護者/行政)
5
固定シナリオテンプレート(地震/火災/水害/不審者/台風)
10
行政横断ビュー用デモ園(西区3/東区3/南区2/中央区2)
12
メインデモ園の過去訓練履歴(か月分)
— 07 / Stack

実装スタック。

  • フレームワーク: Next.js 16(App Router)/ React 19 / TypeScript(strict)
  • UI: Tailwind CSS v4 / 全機能モックデータで動作(DB・API・認証なし)
  • グラフ: recharts(所要時間推移・ステップ別実績)
  • 地図: react-leaflet + Leaflet(園・指定避難所・浸水想定エリア)
  • 状態管理: React Context のみ(外部ストア非導入)/データは src 内固定 TS

各データ参照点に // TODO(api): GET /api/... のバックエンド接続点コメントを統一配置。本格運用時はシナリオ生成AI・自治体ハザードAPI・園マスタを差し込むだけで、画面構造はそのまま使えます。

— 08 / How We'd Proceed

実証での
進め方。

いきなり全機能を本番投入しません。小さく出して、現場が触る を各段階に挟みます。市町村こども所管課・保育園との実証を想定し、福岡市「実証実験フルサポート事業(mirai@)」での実証や地方創生交付金等の活用を視野に入れています。費用・スコープは個別に確定します。

Phase 0

対話と適用範囲の合意(約1か月)

「AIが支援する範囲」「現場・施設・自治体が判断・責任を負う範囲」をこども課・園と合意。05の線引きをここで確定し、扱うデータと個人情報の取り扱いも先に決める。

Phase 1

実園データでのPoC(約3〜6か月)

協力園1〜数園で、その園の避難確保計画・ハザード情報を反映。まずシナリオ生成と当日ガイドに絞り、園長・保育士が実際に使って評価する。

Phase 2

複数園での試験運用(約6〜12か月)

区内の複数園で月次訓練に組み込み、所要時間の改善・想定外シナリオの実施率・職員負荷を計測。保護者公開レポートと行政横断ビューを評価する。

Phase 3

定着と横展開(次年度〜)

福岡市で定着させ、共通フォーマットを保ったまま他の政令市・中核市、認可・小規模・認証・幼稚園・こども園へ。座組は「主体=自治体・施設/伴走=allfesta/連携=交付金・関係機関」。

このDEMO、
貴庁・貴園で使えそうですか。

福岡市以外の自治体への横展開、保育施設・幼稚園・こども園での試験導入、研究機関との共同実証など、ご相談ください。