「子どもに良い遊び」を出すサービスは無数にあります。これは唯一、動けない親が今日を生き延びるための遊びを返すAI。まず親の今の余力状態を聞き、その状態でも回せるあそびを3〜5件提案する。兄弟の月齢を入れれば、誤飲・転倒リスクを外した「同時に遊ばせ方」まで。福岡市「実証実験フルサポート事業(mirai@)」応募想定・福岡市子育て支援課向けの公開デモ。
子育て支援を考えるとき、私たちは 「親にもう一日分の力が残るかどうか」 を起点にできるはずです。乳幼児期の関わりや遊びが発達に重要なことは広く共有されていますが、既存の育児メディアやあそびDBは「子どもひとり × 年齢」で組まれ、暗黙のうちに 「親は元気で動ける」「兄弟は別々に遊ばせる」 という前提を置いています。寝不足・つわり・授乳縛り・夜泣き明け——その前提が崩れた日にこそ、支援は届くべきです。
その必要性は公的データにも表れています。国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査」では、理想の数の子どもを持たない理由として 「子育てや教育にお金がかかりすぎる」 が最多で、加えて 育児の心理的・肉体的負担 や夫の家事・育児協力の不足が、第2子以降をためらう要因として挙げられています(いわゆる「2人目の壁」)。こども家庭庁の白書・委託調査でも、育児負担が一方の保護者に集中する ワンオペ化 と、相談相手が身近にいない 孤立感 が、現代の子育ての中核課題として整理されています。
受け皿として整備が進む 地域子育て支援拠点 も、認知は高い一方で 「実際に使ったことがある」割合はそれより低く(複数の調査研究で認知と利用の差が指摘されています。割合は調査によって幅があります)、「既存の輪に入る心理的ハードル」「徒歩圏に拠点がない」といった到達の壁が残ります。親が動けない日・外に出られない日にこそ、手元のスマホで成立する遊び——そこに、まだ埋まっていない余白があります。
本DEMOは、その余白を AI で埋めるための社会実装プロトタイプです。一次ユーザーは子育て中の保護者(祖父母・ひとり親養育も含む)、二次ユーザーは住民向け無料アプリとして配布する自治体(福岡市 子育て支援課を想定)。
出典: 国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」(理想こども数を持たない理由・経済的負担/育児負担) / こども家庭庁「こども・若者白書/こども・子育て白書」「妊婦や乳幼児とその保護者を取り巻く生活実態調査」(育児の孤立・ワンオペ化)/ こども家庭庁「地域子育て支援拠点事業」関連資料(実施状況・利用状況)。地域子育て支援拠点の認知と利用の差、各種割合は調査・対象地域により幅があり、ここでは方向性を示す目安として引用しています。国立社会保障・人口問題研究所 / こども家庭庁
構想図ではありません。公開URL(asobi-recipe.dx-fukuoka.com)でいま触れる状態です。モックデータ完結・APIキー不要で、評価者にURLを渡せばその場で操作できます。代表的な3シナリオは操作不要の 自動再生 に対応——mirai@審査会・自治体プレゼンの場でそのまま流せます。各ケースは「親余力チェックイン → LINE風ヒアリング → あそび提案 → 実施記録」まで一気通貫で動きます。
「ワンオペ寝不足・もう動けない」を1タップ。AIが場所・時間・天気をLINE風に確認し、寝転んだまま成立する遊び(布団山ピクニック等)を提案。説教しない文言で「動けない日は動けない、それでOK」と返す。→ だから親が罪悪感なく今日を越えられる。
上の子・下の子の月齢スライダーを動かすと、誤飲・転倒・叩き合いリスクのレシピを自動除外。同時/上の子集中/下の子集中/時間差ローテの4パターンを生成し、除外理由も明示。→ だから「2人目の壁」の現場が、遊びで少し軽くなる。
「子どもが熱で家から出られない」を選ぶと、看病しながら枕元で成立する遊びに絞って提案。医療助言(解熱・服薬)は一切扱わず、関わりの提案だけに線を引く。→ だから出られない日も子どもとの時間を諦めなくていい。
「今日の自分の状態」から「実際に遊んで記録する」までを、保護者単一ロールのひとつのアプリで完結させる構成です。公開URLで稼働中の機能です。
ワンオペ寝不足/普通に疲れてる/元気・外OK/授乳・抱っこ縛り/つわり・体調不良/夜泣き明け/子の発熱で在宅——の7状態を大きなカードで1タップ。続柄が祖父母なら「祖父母余力」表記に切替。
余力選択後、LINEを模した吹き出しUIで場所・時間・兄弟同席・天気を1問ずつ確認。タイピング演出(・・・)入り。将来のLINE Bot化を見越したメッセージ構造。
親余力・月齢・場所・時間・天気・兄弟同席をルールベースでスコアリングし上位を提示。所要時間・親の体勢・スクリーン代替効果バッジ付き。同一入力=同一結果の決定論的挙動。
上下の月齢スライダー+年子/2歳差/3歳差/双子ショートカット。同時/上集中/下集中/時間差ローテの4タブ。誤飲・転倒・叩き合いリスクを自動除外し理由を注記。「2人目の壁メーター」表示。
累計スクリーン代替時間・継続日数・実施数・お気に入りの4KPI、30日推移グラフ(recharts)、親余力別分布の円グラフ、達成バッジ。「スマホを置いて遊べた時間」を可視化。
SVG簡易マップで主要15市町の利用密度ヒートマップ、県全体4KPI、親余力別・兄弟構成別の分布。専用ロールは設けず、保護者画面から自然に到達。社会的インパクトを1枚で示す。
制度名も育児ノウハウの事前知識も要りません。「今日の自分」を選ぶところから、遊び終えて記録するところまで——疲れた親を途中で詰まらせない導線です。
7状態カードから1タップ。「あなたを否定しない」文言設計で、疲弊を肯定する。フォーム項目を解釈する負荷がない。→ だから一番しんどい日でも開ける。
LINE風チャットで場所・時間・兄弟同席・天気を1問ずつ。スキップ・最初に戻るが常時可能。会話の間がある馴染んだUI。→ だから入力が「もうひと仕事」にならない。
提案理由バナー(「ワンオペ寝不足のあなたに、寝たままできる遊びを選びました」等)付き。詳細に手順・声かけ例・安全注意・代替アイデア。兄弟同席なら上の子/下の子の役割を分けて表示。→ だから迷わず、すぐ始められる。
実施タイマーでステップ進行、終了時に「今日は◯分、スマホを置いて遊べました」。記録はダッシュボードに蓄積され継続を支える。→ だから「できた」が積み上がり、続く。
誠実に言えば、これは「子育ての正解を出す仕組み」ではありません。AIが担えるのは 遊びの提案と、親の余力に寄り添うこと まで。発達の評価や医療・育児の判断は専門職と保護者の領域です。この線引きを最初に自治体と合意することを、本格運用の前提条件にしています。
親の状態を起点にしたあそびの提案/月齢差リスクを外した兄弟同時遊び/スクリーン代替時間の可視化/3シナリオ自動再生。「動けない日に遊びが思いつかない」「上下同時に満たせない」を軽くする。公開URLで稼働中。
発達の評価・医療助言(解熱・服薬等)は範囲外。判断は専門職と保護者。レシピDBの最新化・福岡ローカル情報連携は自治体との運用設計。公開デモはモックデータで、個人情報をサーバーに送らないブラウザ完結設計。実AI/LINE Bot接続・自治体オープンデータ連携は次工程。
福岡市から始め、福岡県内、政令市・中核市への横展開を視野に設計しています。数値は本デモの設計目標・想定であり、実証で検証する対象です。公開URL(asobi-recipe.dx-fukuoka.com)が稼働している点は事実です。
lib/recipe-matcher/ に分離。Claude/OpenAI API 差し替え前提のスタブ構造data/*.ts 内の固定TypeScript定数(DB・API・認証なし)。LINE Bot化用に lib/line/ を予約本格運用時は AI API キーを差し込み、レシピDBを実データに置き換えるだけで、画面側はそのまま使えます。公開URL: asobi-recipe.dx-fukuoka.com
公開デモはゴールではなく出発点です。小さく出して、現場の親が触る を各段階に挟みます。福岡市「実証実験フルサポート事業(mirai@)」での実証を想定し、原資は同事業・地方創生交付金等の活用を視野に入れています。費用・スコープは個別に確定します。
「AIが提案する範囲」「専門職・保護者が判断する範囲」を子育て支援課と合意。05の線引き(発達・医療を扱わない)と個人情報の扱いをここで確定。公開デモを実機で見ながら進める。
福岡市内の公園・児童館・子育て支援拠点情報をレシピと連携。一部の子育て支援拠点・モニター家庭に限定配布し、AI API接続を小さく試す。
市が住民に無料配布する実証として運用。継続率・スクリーン代替時間・「2人目の壁を越えた」自己申告等を計測し、現場の声で改善。LINE Bot化を検討。
福岡市で定着させ、レシピDB・スポット連携の構造を保ったまま福岡県内・他の政令市/中核市へ。座組は「主体=自治体/伴走=allfesta/連携=交付金・関係機関」。