公式のハザードマップは250mメッシュ単位で示されるため、「自分の建物が実際どうなのか」までは分かりません。本ツールは、Project PLATEAU の実測建物に防災科研 J-SHIS の地盤データを重ね、福岡市の建物を1棟ごとにクリックして「揺れやすさ・30年確率・液状化のしやすさ」を3Dで読めるようにしたものです。

公式のハザードマップは250mメッシュ単位で揺れやすさを示しますが、同じメッシュの中でも建物が建つ地盤によって地表の揺れの増幅率は大きく変わります。福岡市内でも地盤による増幅率の差は最大で約3.9倍。丘陵地なのか軟弱地盤なのかは、本来は建物ごとに違うはずですが、メッシュ単位ではそこまで降りてきません。
さらに「揺れやすさ(地盤の増幅)」と「液状化のしやすさ」は別の現象ですが混同されがちで、福岡市直下の警固断層帯のような脅威源も、一般には地図上で可視化されていません。確率・想定震度・地盤・液状化が別々の出典に散らばっていて、ひとつの建物地点で横断的に読むことが難しいのが実情です。
本ツールはここに、実測の建物形状に公的な地盤・確率データを重ね、1棟単位で「揺れやすさのカルテ」を表示する仕組みを置きます。自分ごとの解像度で防災を考える入口にすることを目的としています。
構想図ではありません。本番URL(jishin.dx-fukuoka.com)でいま動く状態です。地図をズームすると広域の250mメッシュ表示から建物1棟ごとの3D表示へ自動で切り替わり、建物をクリックすると、高さ・推定固有周期・揺れの増幅率(ARV)・微地形区分・「市内で最も揺れにくい所の約何倍揺れるか」・30年で震度6弱以上の確率・液状化のしやすさがカルテとして表示されます。
「揺れやすさ/30年確率/液状化/警固が来たら/南海トラフ」の5レイヤーを切り替えられ、警固断層帯や福岡周辺の主要活断層帯のトレースも重ねられます。建物は Project PLATEAU 福岡市2024(LOD1)、地盤・確率は防災科研 J-SHIS、断層線形は国土地理院・地震本部など、すべて公的データを使用しています。
但し書き:本ツールは技術検証用の試作で、特定建物の被害を保証するものではありません。耐震診断ではありません。想定震度(警固/南海トラフ)は距離減衰式と増幅率による簡易推定で、福岡市の公式被害想定とは異なります。液状化は微地形からの簡易推定で、確率・固有周期も推計値です。
本ツールは公開データに基づく揺れやすさの可視化・気づきのためのツールであり、個別建物の耐震性能や被害を診断・保証するものではありません。重要な判断は、専門家による耐震診断や自治体の公式情報と併せてご検討ください。
福岡市の PLATEAU 建物 約21.7万棟に J-SHIS の地盤・確率データを重ね、揺れやすさ・30年確率・液状化・想定震度を1棟ごとに表示。住所検索・現在地・共有リンクに対応。
耐震診断、自治体の公式被害想定の代替、PL/FL値を用いた精密な液状化判定は現スコープ外。盆地・方位の効果や建物個別の構造は反映していません。あくまで公開データからの推計です。