飲み会で聞こえるのは、いつも
仕事の愚痴と、上司への不満だった。
2000年。一足先に社会人になった友人たちと飲むたび、出てくるのは仕事の愚痴ばかりでした。まだ学生だった私は、強く思いました。——こんな大人には、なりたくない。
仕事は、人生の大半の時間を使う。それがつまらないなんて、どう考えてもおかしい。そして、もったいない。だったら自分が、そうじゃない会社をつくろう。広めよう。
オールフェスタは、あの夜の気持ちから始まっています。
成長できて、知らなかったことを知れて、
その上、お金までもらえる。
こんなに最高なことは、ない。
自分でやれば、自由まで手に入ります。リスクはあるけれど、もっと楽しい。——なのに、多くの人が人生の大半を「我慢の時間」にしてしまっている。それが、ただただ、もったいない。
私たちは、その「もったいない」をなくすために在ります。仕事の楽しさに気づき、自由に遊べる人を、一人ずつ増やしていく。
後ろ向きで受け身だった言葉と行動が、
前向きで、自ら動くものに変わる。
私たちの仕事は、つきつめれば、いつもこれ一つです。
私たちは畑を、8年つづけている。
2018年から、耕作放棄地を借りて自然栽培をしています。雑草が2メートルも伸びた荒れ地を、手で刈り、畑に戻しました。一銭にもなりません。それでも、続けています。
子供が野菜に歓声をあげ、大人が語り合う。友人を招き、お金は取らない。報酬は、その景色そのもの。
農家さんとの約束は「無農薬」だけ。あとはすべて、自分の工夫と探究で掻い潜る。その自由が、たまらなく嬉しい。
何が勝手に育つのか。手をかけすぎないほど、うまくいく。畑は、私たちの研究室でもある。
荒れた場を再生し、制約から自由を取り戻し、人が主役になる場をつくる。——私たちがAIでやろうとしていることを、土の上で先にやっています。だから私たちの言葉は、スローガンではなく、身体で確かめた報告です。
5万人の若者が、ここを通った。
2013年から2019年まで、福岡・天神で学生向けのコワーキング「天神仕事基地」を運営しました。延べ5万人以上が出入りしました。
なぜ若者か。働きはじめる前の彼らは、まだ「仕事=我慢」に染まっていません。だから、いちばん渡しやすい。固まる前の粘土に、「仕事は楽しい」を手渡す。
ここに来る前は後ろ向きで受け身だった子が、
前向きな言葉を話し、自ら動くようになる。
その変化を、何百回も見てきました。
「楽しい」を増やすとは、つまりこういうことです。人の言葉と行動が、変わる。それは数字より確かな、私たちの存在の証明です。
街は、声が届いたとき、
変わりはじめる。
条例も、予算も、優先順位も——街のルールと前提を握っているのは、自治体です。民間の一社では動かせないその前提に、住む人や働く人の声がちゃんと届けば、街は驚くほど速く、良くなっていく。
私たちはいま、AIを使って「市民の声を、解決へ繋ぐ」仕組みをつくっています。パブリックコメント、補助金、申請——行政の現場に積もった「我慢」を減らし、職員も市民も、もっと前を向ける余白をつくる。
効率化は、目的ではありません。その先に、声が届き、人が動く、楽しい街をつくるための手段です。
人間1名と、
AIエージェント群。
いまのオールフェスタは、人間1名と、たくさんのAIエージェント、そして案件ごとに組む自立したパートナーで動いています。面倒な作業はAIに渡し、人は、人にしかできない仕事——場をつくり、人を主役にすることに集中する。
これは、強がりでも、孤独でもありません。誰かを管理し、我慢させる構造を、はじめから持たない。全員が自立した主役でいられる——自分自身も含めて。
AI時代の会社は、こういう形になれる。それを、私たちはまず自社で実証しています。
これは、数年の計画ではない。
「働く=我慢」という、長い時間をかけて染みついた思い込みを、
これから何十年もかけて、書き換えていく。
仕事で遊べる人を、一人ずつ増やしながら。