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◯ 想定 / Use Case

もしも、再造林の成果を、
衛星から
毎年見届けられたら。

これは 想定ユースケース です。課題は公的統計が示す実在のもの、登場する自治体は構想を具体化するための 架空のモデル。「この未来をどう一緒にデザインするか」という対話の起点としてお読みください。

想定対象
林務 / 森林組合 / 環境・脱炭素
想定カテゴリ
BtoG / 林業・脱炭素
関連サービス
ステータス
構想・パートナー募集中
森林再生 × 衛星AI
— 01 / Reality

伐ったあと、
森は還っているか。

前提は統計に出ている現実です。日本の人工林(約1,009万ha)の 約6割が50年生を超え、本格的な利用期(主伐期) を迎えています(林野庁・令和6年度 森林・林業白書)。植えた木が一斉に「伐りどき」を迎え、伐採と計画的な再造成を同時に回す段階です。

ところが、伐採後の人工造林(再造林)は、主伐面積の3〜4割程度 にとどまります(林野庁)。伐った跡地の6〜7割で植え直しが確認されておらず、将来の森林資源・吸収源が細る構造的リスクです。

その影響は脱炭素にも及びます。森林吸収量は2023年度で4,517万t-CO2。森林の高齢化でピーク(2013年度 約6,380万t)から減少傾向にあり、再造林・若返りが吸収源維持の鍵です。しかし、再生・成長・吸収量の効果検証は現地踏査(毎木・標準地調査)頼みで、面積が広く負担が大きい。問いは「植えるか否か」ではなく、「再生の成果を、どう経年で確かめ、説明し、資金につなぐか」 です。

出典: 林野庁「令和6年度 森林・林業白書」同「令和2年度 白書(再造林)」

— 02 / The Town

想定する、
ひとつの自治体。

議論を具体にするため、架空の自治体・森林組合を一つ設定します。広大な人工林を抱える地域の林務担当と森林組合。実在の特定地域ではありませんが、「主伐は進むが再造林の実態把握が追いつかず、効果検証が現地任せで重い」構図は、前章のデータが示すとおりごく一般的なものです。

これまで

現地踏査で確かめてきた

再生・成長の確認が毎木・標準地調査頼みで、人手・時間・コストの負担が大きい。

現在

再造林が追いつかない

主伐は進むが植え直しは3〜4割程度。未植栽地の把握が追いつかない。

脱炭素

吸収量が減っていく

森林の高齢化で吸収量が減少傾向。脱炭素目標との乖離が進む。

これから

資金につながらない

効果検証のデータ不足で、補助の費用対効果やクレジット化の機会を逃す。

— 03 / What's at Stake

何もしないと、
何が起きるか。

「植え直しが進まない」だけの話に見えて、細るのは 将来の森林資源と吸収源 です。何もしなければ、次の層が同時に進みます。

  • 主伐できる森が消える:再造林されない跡地が積み上がり、数十年後に「伐れる人工林がない」地域が現実化する。
  • 吸収量の減少:高齢化で森林吸収量がさらに減り、自治体の脱炭素目標から乖離する。
  • 説明できない支出:効果検証が間に合わず、補助・基金の投資対効果を住民・議会に示せない。
  • クレジット機会の逸失:MRVデータ不足で森林由来クレジットの創出機会を逃し、森林整備の自主財源化が進まない。
— 04 / Approach

想定する
アプローチ。

3つのレイヤーで設計します。鍵は、各レイヤーが 「だから何が変わるか」 まで接続していること。最終判断は人が担う前提です。

01 — SCAN

衛星×AIで
広域把握

衛星画像をAI解析し、伐採跡地・未植栽地・植生の状態を広域で把握。→ だから現地に行く前に「どこを見るべきか」が分かる

02 — TRACK

成長・再生の
経年モニタリング

活着・成長・植生回復を経年で追跡し、再生の進み具合を可視化。→ だから「植えたあと還っているか」を毎年見届けられる

03 — REPORT

効果・吸収量の
レポート生成

成長・吸収量の推定とレポートのたたき台を生成。→ だから説明資料やクレジット申請の前段が軽くなる

— 05 / Honest Limits

AIで
できること、できないこと。

誠実に言えば、衛星×AIで現地調査がゼロになるわけではありません。担えるのは 広域の把握・経年モニタリングと、効果・吸収量レポートの下書き まで。樹種・材積の精密計測、クレジットの検証(第三者検証)、施業の判断は専門家・現地が担います。AIは「重点的に踏査すべき箇所を絞り込む」ものであって、検証を代行しません。

— 06 / Hypotheses

検証したい
仮説。

断定的なKPIではなく、共同検証で 確かめたい仮説 として提示します。数値は方向性の目安であり、各仮説に 測り方 をセットにしています。「効果がある」と言い切るのではなく、一緒に確かめにいく対象です。

— 07 / How We'd Proceed

想定する
進め方。

いきなり全域に広げません。一流域で衛星解析と現地の突合を確かめてから 広げる設計で、主役を林務担当・森林組合から動かしません。クレジット化を見据える場合は第三者検証の要件に沿う前提で設計します。

Phase 0

対話とデータ確認(約1〜2か月)

対象林分・衛星データ・既存調査と成果指標を合意。費用・スコープも個別に確定。

Phase 1

一流域でPoC(約3〜6か月)

対象流域で衛星解析の精度を現地踏査と突合して評価。

Phase 2

経年モニタリングの試走(約6〜12か月)

定点で経年比較を試行し、仮説 H1・H2 を計測。

Phase 3

全域展開とMRV接続(次年度〜)

森林経営計画・クレジット制度に接続し全域へ。座組は「主体=自治体・組合/伴走=allfesta/連携=検証機関」。

— 08 / Related

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