公開 / 本番公開中の自社プロダクト
衛星で見る福岡
— 無料データがどこで詰まるか衛星データの用途としてよく挙がる15業種を、対象地域を福岡に固定して全部実装して実際に走らせた記録です。使ったデータはすべて無料で、アカウント登録も課金もありません。各ページには出せた数字と、出せなかった理由の両方を載せています。後者を書いてある場所が他にないので、そこがこのサイトの中身です。
実際の画面Target衛星データ活用を検討する企業・自治体
Category宇宙データ / 実測
Stage本番公開中(15業種すべて)
Format静的Webサイト(1業種1ページ)
01 / ISSUE
「できる」の一覧はあるが、「どこで詰まるか」が無い。
衛星ビジネスの資料には「用途15業種」の表がよく出てきます。しかしそこに書いてあるのは可能性で、実際に手を動かすとどこで止まるのかは書かれていません。これから入る側がいちばん知りたいのは、そちらです。
そこで、15業種を1つも飛ばさずに実装し、対象地域を福岡に固定して走らせました。地域を固定したのは、業種どうしを同じ条件で比べるためです。
02 / WALKTHROUGH
これは、実際に動かした結果。
構想ではありません。本番URL(satellite.dx-fukuoka.com)で15業種すべて公開中です。1業種1ページで、地図は上、数字が答えていないことは下に置いています。
- 使える 6 — 問いに答えられる数字が出た
- 借りた 2 — 自作より、無料の完成品のほうが正解に近かった
- 限界に当たった 7 — 数字は出るが、問いに届かない
- 費用 0 円 — 有料の壁は買わずに線を測った。データが無くて止まったページは無い
03 / NUMBERS
出た数字の例。
- 健康・衛生: 建物1棟ごとの地表面温度と市内での順位。355,290棟(Landsat 熱赤外54枚・13年ぶんの夏を合成)
- 農業: 市町村別の水稲作付面積の誤差 9.7% / 10.0%。衛星(緑だった田)と国の農地台帳(田の面積)でほぼ同じ
- 水産・海洋: 玄界灘から博多湾まで、水温を60mの格子で。よく使う格子の約77倍細かい。ただし8日に1回・雲の日は欠測
- 行政・公共: 市街地 60.9%(陸地に対して)。最新は2023年=3年前
04 / LIMITS
書いてあるのは、届かなかった側も。
15業種のうち7業種は「数字は出るが、問いに届かない」という結果でした。サイトでは、15ページで当たった壁を5種類に分けています。費用で越えられるのは、解像度と、撮る時刻・回数の2つだけでした。
- 壁1 / 小さすぎて写らない — 車1台が舗装と区別できなくなるのは 2.46 m/画素、空港の機体でも 4.13 m/画素(買えば越える)
- 壁2 / 撮る時刻と回数 — 発災から最初のSAR観測まで 36〜108時間。船が岸壁にいる時刻に撮れていた寄港は 7.3%(回数は買える、年数は待つ)
- 壁3 / もう答えがある — 建築着工は人口だけで順位相関 0.95。水稲作付面積は国の農地台帳だけで 0.994(買っても越えない)
- 壁4 / 別のものが同じ値になる — 「緑が消えた」597か所のうち開発らしいのは半分。太陽光の自作は国の台帳の 1.56倍(外の台帳と波長で越える)
- 壁5 / 何と比べるか — 比較相手を県全体の被害額から米の作況指数に替えたら、2017年の判定が逆になった(先に決める)
この分類を、国が実際に発注している用途に絞って当て直したのが「到達度ベンチ」です。落札実績13年度分・312,584件で9業種を確かめ、技術の壁を7種類に整理しています。
05 / SOURCE
データの出どころ。
- Sentinel-1 / Sentinel-2(Copernicus・欧州連合)
- Landsat(USGS)
- 国土数値情報・国土地理院タイル
- いずれも無料。アカウント登録も課金も無し
GET IN TOUCH
一緒に、祭を起こしませんか。
この市場に入る前の 分母合わせ、一緒にやりませんか。衛星データ解析にこれから入る事業者の方へ。どこで出てどこで詰まるかを、業種ごとの実測でお渡しできます。共同での応札も、技術面だけの参加も承ります。
