おまつりPay
— 商店街イベントの地域ペイ商店街のイベントで使う地域限定の電子商品券を、利用者のスマホ・お店のタブレット・発行元の管理画面の3つで同時に動かすプロトタイプです。1口5,000円で6,000円分、上乗せの1,000円は補助金から——という典型的な設計で、購入 → QRで支払い → 月末精算 → 期限での失効までを通して触れます。有効期限を変えると、資金決済法の扱いがどう変わるかも画面に出ます。実際のお金・カード・銀行とはつながっていません。

地域ペイは、技術より線引きで止まる。
地域の名前がついた電子決済は、仕組みだけ見ればむずかしくありません。残高はデータベースの数字で、支払いはその数字の書き換え、お店への入金は月末にまとめて振り込むだけです。本物のお金が銀行間で動くのは、精算のときだけです。
止まりやすいのは、その手前の設計の線引きです。複数のお店で使える残高を、お金を受け取って発行すると、資金決済法の第三者型前払式支払手段になります。発行元は財務局への登録が要り(法人のみ)、基準日(3月末・9月末)の未使用残高が1,000万円を超えると、その半額以上の供託が要ります。一方で、有効期限が発行から6か月以内なら適用の外に出ます。イベント用の商品券に「半年で失効」が多いのはこのためです。
本DEMOは、この仕組みと線引きを発注する側・お店の側が自分の手で確かめられるように作りました。説明資料を読むより、同じイベントで期限だけを変えて月を進めるほうが早く伝わります。
法律の判定は説明のために単純化しています。実際に発行するときは、発行元が財務局と専門家に確認してください。
これは、実際に動く。
構想図ではありません。公開URL(omatsuri-pay.dx-fukuoka.com)でいま触れる状態です。ブラウザの中だけで完結し、APIキーもログインも要りません。3つの画面は同じ台帳を見ているので、利用者が払った瞬間にお店のタブレットに通知が届き、運営の画面の数字が動きます。
買って、払う
利用者の画面で商品券を買い、お店のQRを読んで払う。残高は「買った分」と「上乗せ分」に分かれ、上乗せ分から先に減る。
月を進める
運営の画面で1か月ずつ進めると、ほかの参加者の支払いが積まれ、月末締めで手数料を引いてお店へまとめて振り込む。
期限を変えて比べる
有効期限6か月なら適用外で、失効はわずか。12か月にすると、3月末の基準日に未使用残高が1,000万円を超え、供託が必要になる。
実装した6つの機能。
地域ペイの運営で実際に要る仕組みを、画面の上で1つずつ確かめられるようにしています。
有償分と上乗せ分の別管理
利用者が払った分と補助金で足した分を分けて持つ。法律上の扱いも、失効したときの行き先も違うため。
二重払いの防止
電波が悪くて同じ支払いが2回送られても、取引IDが同じなら台帳は2回目を無視する。画面で再現できる。
偽の完了画面への対策
支払い完了の画面は帯が動き、時計が進む。スクリーンショットで作った偽物と見分けるための工夫。
月末締めの精算
お店ごとの売上から手数料を引き、振込の一覧を作る。本番では銀行の振込用ファイルにして一括で振り込む。
失効の処理
期限が来たら、買った分の残りは発行元の収入に、補助の上乗せ分は自治体へ返還として分けて記録する。
台帳の検算
口座残高=未使用残高+未精算+手数料収入+失効益。どの操作のあとでも一致することを常に表示する。
今できること、まだやらないこと。
本DEMOは仕組みと線引きを確かめるためのデモです。本番で発行するには、発行元の決定、決済・チャージの経路、加盟店の募集、個人情報の扱いを別途設計します。本番で登録や供託を背負うのは発行元で、当社はシステムを作って納める側です。
購入 → 支払い → 精算 → 失効 → 法律の判定
3つの画面で同じ台帳を動かし、有効期限の設定で資金決済法の扱いが変わることまで確かめられる。データは架空で、状態はブラウザの中にだけ残る。
実際の決済・銀行連携・加盟店の審査
カードやコンビニでのチャージ、銀行への振込ファイル連携、加盟店と利用者の本人確認は、発行元と決済事業者を決めてから設計する。
一緒に、祭を起こしませんか。



